私が起業を決意した瞬間!
大学卒業後、国内の大手損害保険会社に入社した私は、
当時、社内ではトップセールスマンと言われる存在でした。
同期が100人ほどいて、常に5位くらいには入っていたと思います。
でも、決して営業マンとしての能力が高かったわけではありません。
見てのとおり、バリバリの営業マンタイプではありません。(笑)
それでも売れたのは上司やお客さんに恵まれたからだと思います。
人に勝さるところと言ったら、人一倍負けず嫌いな性格くらい。
そんな私が29歳の頃。
ある人を通じて、転職のお誘いを受けるんです。
かっこよく言えば、ヘッドハンティング。
誘っていただいたのは、当時、業界では大躍進中の某外資系保険会社でした。
その会社の年収は、トップクラスになると1億円を越す人もいるくらい。
私は、その話しを聞いてから、転職してひと花咲かせようかと甘い夢を見始めたのです。
そして、会社の上司に相談するんです。
でも猛反対ですよ。
上司にしたら、「ここまで面倒みてきて、何考えてんだ。」って感じでしょうね。
でも、転職したら絶対に売れると思っていました。
転職を誘ってくれた会社からも、期待されていましたし。
今考えれば、自惚れもいいところです。
その後、一年がかりで上司を説得して転職することになったんです。
上司や、支店長からは、裏切り者扱い。
二度とこのビルには出入りするなと言われたほどでした。(笑)
でも、自信があったから全然何とも思っていなかったです。
そして、かねてから念願だった、外資系保険会社で働く日を迎えたのです。
一年目は、普通に売れました。
しかし、2年目を向かえ、急に売れなくなりました。
そこから、出口の見えないトンネルが続くんです。
売れると思って転職しただけに、期待されて入っただけにショックでした。
積み上げてきたものが音を立てて崩れ落ちていく感じです。
(結局、自分を苦しめてたのは見栄とプライドなんですけどね。)
正直その時は思いました。
「何で同じモノ売って、同じ売り方をして、
こんなに売り上げに差がでるのか?」
結局、自分しか責めるところがなくて、自分を責めました。
「なんて、俺は能力の無い奴なんだ!」ってね。
落ちるとこまで落ちたって感じです。
自分が情けなくて、情けなくて、自己嫌悪に陥りました。
「もうやめるしかない。」そこまで考えた時もありました。
そんなある日・・・
何気なく自分の顧客リストを見ていたんです。
そしたら、あることに気づいたんです。
(ほんの些細なことなんですけど。)
当時、300件ほどある私の顧客リスト。
その中には、わずかではあるけれど、
私のことを本当に必要としてくれる人、
心から応援してくれる人がいるんです。
売れない事実だけを見ていると辛かったです。
しかし、自分のことを本当に必要としてくれる人がいるという事実に目を向けると、
まだまだやれるんじゃないかなって。
今までは他人に勝つこと、他人よりも儲けること、
会社の期待に応えることしか考えて来なかった自分。
もっともっと、自分のやりたいことに目を向けてもいいんじゃないかって、
思うようになりました。いい意味での開きなおりです。
自分を本当に必要としてくれる人に目を向けたとき、、
そこには、私の本当にやりたいことが見えてきました。
それからは、どうすればこのような人に沢山出会えるかを考えるように努力しました。
すると、徐々に自分のやりたいことが、集まり始めたのです。
人は、活き活きとしている私を見て、「別人みたい。」
と言うほどに仕事を楽しめるようになったのです。
私は、この経験を通して一つ大きな学びを得ました。
人間の能力、才能なんて、ほとんど差が無い。
あるのは、能力を、発揮できる状態にあるか、ないかの違い。
会社のブランドで仕事をすれば、それは、必ずしも自分の能力を
最大限発揮できる状況とは言えない。
自分の能力を最大限発揮できる状況を、自ら作ること。
それが、起業する意味なんじゃないか。
この瞬間です。私は、自らの力で自分の人生を切り拓こうと決意したのです。




